概要
誘導放出制御顕微鏡
誘導放出制御顕微鏡 ライカ TCS STEDは、世界で始めて分解能100nm以下の微細構造を見ることができる光学顕微鏡です。
この超分解能もつ共焦点顕微鏡は通常の走査型顕微鏡では実現不可能であった、従来の2倍から3倍高い分解能を有する事が可能です。
既に好評な多機能共焦点顕微鏡TCS SP5をベースとし、この超新技術のSTED(Stimulated Emission Depletion 誘導放出制御)をこのベースに組み込んだ、ライカ TCS STEDは共焦点機能や2フォトン機能も有する新型超分解能顕微鏡です。
この強力で、広範囲のアプリケーションをカバーする装置はイメージング装置として理想的なものであり、また共焦点機能のみを使う場合でも優れた性能を有しています。
主な特徴
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事実上光の回折限界に関係なく無限に分解能は小さくなる(水平分解能90nm以下)
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複雑で高度な機能を使いやすいハードウェア、ソフトウェアがサポート
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TCS SP5の多様な機能がそのまま使える
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既存のTCS SP5からアップグレード゙可能
ステファン・ヘル博士による誘導放出制御(STED)の発明はドイツ科学未来賞を受賞し、この発明により、蛍光顕微鏡に新たな世界が広がりました。
TCS STEDでは2つのパルスレーザが試料に放射されます。この2つのパルスは
完全に同調しています。635nmのレ-ザ光は通常の共焦点顕微鏡と同様に試料を励起するものです。このレーザに続いてチタン・サファイヤ赤外レーザ光がドーナツ型となり同じ場所に照射されます。ドーナツ型に照射された部分では蛍光の放出が制御されます。
- STED励起光:635nmダイオードレーザ
- 制御:STED用、スペクトラ・フジックス製マイタイ ブロードバンド725-850nm STED及び2フォトン兼用、マイタイ ボロードバンド710-990nm
- XY分解能(FWHM)90nm、サンプル、固定条件、染色状態により分解能は異なる
- 標準顆粒分解能 約70nm
- STED用色素:ATTO 647N(750nm制御波長)、ATTO 655N(780nm制御波長)
- Z分解能:共焦点による(FWHM 約550nm)
- 長期光軸安定用に励起レーザ光と制御レーザ光の自動光軸調整
- STEDカップリングはSP5のUVポートに接続される。UV励起はSTEDで使用しているパルスレーザを2フォトンレーザUV励起用として使用する
- EL6000励起光装置つき倒立電動顕微鏡 DMI 6000B
- スペクトル共焦点レーザ走査TCS SP5 (オプション:タンデムスキャニング)
- AOTF付き可視レーザ
- AOBS(Acousto-Optical Beam Splitter:音響光学ビームスプリッタ)
- 最高5ケまでのスペクトル検出チャネル:4ケ共焦点用あるいは2フォトン顕微鏡用/1ケSTED用
- 2ケ外付けAPD(Avalanche Photo Detectorアバランシェホトダイオード)高感度検出器 (1ケSTED用に仕様可)
STED用オペレーションソフト、Leica Application Suites AF(LAS AF)の使い勝手の良さは顕微鏡ユーザの間で既に高く評価されています。
LAS AFによる直観的操作で、試料に集中できます。
2つのレーザパルスが完全に同調している事とナノメータ精度で光軸が合っている事が放出制御と関連する分解能に必須。
TCS STEDではソフトにより自動光軸調整が定期的に行われます。この調整方法に対し特許を取得しました。マウスをクリックするだけでキャリブレーションが行えます。
STEDの新技術と多機能性TCS SP5が一つの装置に集約しました。
TCS STEDは単に分解能の高い装置と言うだけでなく、5個の内部スペクトル検出器を持った完全装備の共焦点装置。スペクトラ検出器やAOBSそしてタンデムスキャンなど特許を持ったこの多機能共焦点からは多くのメリットが得られます。
一つの装置で2つの先端顕微鏡法を利用する事ができます。
今お持ちのTCS SP5をSTEDにいつでもアップグレードできます。ユーザの要求に合わせた多様なアップグレードが可能。