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対物レンズの分類

対物レンズは、透過、色補正、平面性等に基づき、性能により分類されます。国際標準化機構(ISO)の観点から、対物レンズは、色補正の品質の点で異なる3つのグループに分かれます。

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対物レンズの分類

ライカアクロマートレンズは、可視光スペクトル範囲内の標準的なアプリケーションに使用するパワフルな対物レンズで、最大25 mmの平坦度を達成します。赤波長と青波長(2色)の焦点差の絶対値は、対物レンズの被写界深度の2倍以下になります。

ライカのセミアポクロマートは、高度の仕様を備えた可視光スペクトル範囲内のアプリケーション用対物レンズで、最大25 mmの平坦度を実現します。赤の波長と青から緑の波長(3色)の焦点差の絶対値≤ 2.5x対物レンズの視野深度

ライカのアポクロマートは、視覚範囲以上で最高の仕様を備えたアプリケーション用対物レンズで、最大25 mmの視野平坦度を実現します。赤の波長と青の波長から緑の波長(3色)の焦点差の絶対値≤ 1.0x対物レンズの視野深度 3つのアポクロマート分類を提供しています。

対物レンズの分類

Field Flatness (OFN)

Absolute Value(s) of Focus

Application

アクロマートレンズ

up to 25 mm

between red and blue wavelength (2 colors) is ≤ 2x depth of field

for standard applications in the visual spectral range

ライカセミアポクロマート

up to 25 mm

for red wavelength and blue to green wavelength (3 colors) are ≤ 2.5x depth of field

for applications in the visual spectral range with higher specifications

ライカアポクロマート

up to 25 mm

for red wavelength and blue to green wavelength (3 colors) are ≤ 1x depth of field

for applications with highest specifications in the visual range and beyond

ライカマイクロシステムズは対物レンズ群の3つの性能分類すべてをお客様のニーズと幅広いアプリケーションの特定の要件に合わせ、その一方で納得いただけるコストパフォーマンスを実現しました。

アクロマートレンズ

ライカアクロマートレンズは、可視光スペクトル範囲内の標準的なアプリケーションに使用するパワフルな対物レンズで、最大25 mmの平坦度を達成します。

赤波長と青波長(2色)の焦点差の絶対値は、対物レンズの被写界深度の2倍以下になります。

HI PLAN

HI プラン対物レンズは、2つの波長で優れた色補正を行い、視野全体で平坦性が得られます。画像の端部でさえも鮮明で、再フォーカスの必要がありません。HI プラン対物レンズは最大25 mmの視野用に設計されたものです。位相差観察 位相差観察用のラインナップを取り揃えています。ライカHI プラン対物レンズは、お手頃な価格で優れた色補正の特性を提供します。

N PLAN

N プラン対物レンズは最大25 mmの優れた平坦度をもつ高性能アクロマートで構成されています。N プラン対物レンズは透過光及び微分干渉観察(DIC)に最適で、N プラン PHは位相差観察用に最適です。微分干渉観察(DIC)を含む落射光用については、N プラン EPI対物レンズをご利用ください。N プラン EPI BDも対物レンズとしてご利用いただけます。N プラン EPI落射対物レンズは、優れた像コントラストと安全な作動距離を実現します。

FL PLAN

FL プラン対物レンズは、卓越した色補正と最大25 mmの平坦度をもつ最新の汎用対物レンズです。FL プラン対物レンズは、最先端のコーティング技術により蛍光励起に対して高い透過率を提供します。あらゆるコントラスト法が可能です。FL プラン対物レンズは、蛍光、位相差(PH)、微分干渉(DIC)に最適です。

ライカセミアポクロマート

ライカのセミアポクロマートは、高度の仕様を備えた可視光スペクトル範囲内のアプリケーション用対物レンズで、最大25 mmの平坦度を実現します。

赤の波長と青から緑の波長(3色)の焦点差の絶対値≤ 2.5x対物レンズの視野深度

セミアポクロマートには2つの分類があります。

PL FLUOTAR (PL-FL)

PL Fluotarsは、3つ以上の波長で卓越した色補正を実現する高性能の汎用対物レンズで、蛍光撮像に適しています。

視野平面性(PL)は25 mmの実視野にわたり算出します。特殊ガラス製のレンズにより最大透過率を実現します。そのため、蛍光顕微鏡法に最適です。

ライカのFluotarシリーズは、さまざまなアプリケーションに最適化された補正環(CORR)を採用し、温度やカバーガラスの厚さ、液浸媒質等の外的影響を取り除きます。

ライカアポクロマート

ライカのアポクロマートは、視覚範囲以上で最高の仕様を備えたアプリケーション用対物レンズで、最大25 mmの視野平坦度を実現します。

赤の波長と青の波長から緑の波長(3色)の焦点差の絶対値≤ 1.0x対物レンズの視野深度

3つのアポクロマート分類を提供しています。

PL APO

PL APO対物レンズ(プロフェッショナル向け)。従来のレンズでは達成できない撮像品質を実現します。プランアポクロマートは、迅速な色変化と構造の共局在を要するアプリケーションに完璧な軸方向と横方向のカラーマッチングを提供します。PL APO対物レンズは、最大視野数25の完全な像平坦性を特徴としています。超高開口数は、物理的に可能な限界レベルの分解能を規定します。

多光子撮像およびCARS用PL IRAPO

PL APO対物レンズが可視波長域で補正されるのに対して、PL IRAPO対物レンズを使用した新製品の特殊対物レンズシリーズは高度なマルチフォトンイメージング(MP)に利用できます。IRアポクロマートは700 nm~1300 nmの波長域で色補正を実現し、470~1200 nmの可視波長域から赤外線波長域まで広範囲の波長域で85 %を超える極めて高い透過性を提供します。長波長域レーザーを発振するOPOにも対応しており、1300nmの長波長イメージングや、マルチフォトンイメージングのような非線形撮像や、CARS(コヒーレント反ストークスラマン分光法)に最適です。

共焦点スキャン用のPL APO CSおよびCS2

アポクロマートの分類では、ライカは、共焦点スキャン(CS)の最高の仕様に適合するように特に設計されたPL APOレンズを提供しています。最新のPL APO CS2シリーズは、以前のCSシリーズより格段に進化しています。最新のライカCS2対物レンズは、広視野全域にわたり完璧に色補正を行い、異なる蛍光色素を正確に共局在化させます。また、開口数と作動距離は新たな限界値に設定しました。ライカCS2対物レンズの設計は、ライカTCS SP8の革新的なUV光学系と連携して、最大限に安定したUV色補正を提供します。生体細胞等の水性試料の無収差撮像の場合、ライカマイクロシステムズは高性能で高分解能の水浸対物レンズシリーズを開発しました。最良の撮像結果を得るために、これらの対物レンズには、カバーガラス厚さのばらつきや温度変化、標本の不均質性に対応するための補正環が必要になります。

補正環の手動調整には時間と経験が必要で、対物レンズが他の機器に遮られて見づらくなる場合、調整が非常に困難になります。ライカmotCORRTM対物レンズの電動補正は、補正環の調整を簡素化し、トレーニングの労力を軽減します。ライカmotCORRTMを遠隔操作することにより、標本をかき乱すことなく、レンズを素早く調整します。

特殊対物レンズ

高度に専門化された技術や難しいサンプルを使用する研究は、多くの場合、特別に最適化された対物レンズが必要になります。ライカマイクロシステムズは、そのようなアプリケーションに対応する特殊対物レンズを幅広くご用意しています。

例:

  • 超高開口数を持つTIRF対物レンズ
  • 350 nm付近の波長域で高透過率を示すレーザー顕微解剖用の対物レンズ
  • 生きている脳切片のパッチクランプ法に使用する特殊な対物レンズ。不活性液浸対物レンズを使用して個々のイオンチャネルを測定
  • 赤外波長域に合わせて最適化された、深部神経細胞切片の可視化用のマルチフォトン対物レンズ。
  • 厚みのあるサンプルの無収差撮像を行うためのサンプル媒質の正確な屈折率を有する水浸、グリセリン浸、マルチ浸の対物レンズ。
  • ライカの水浸マイクロディスペンサーを使用して実験中に自動的に水を追加。

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