DMi8 S Platform 倒立顕微鏡ソリューション
DMi8 S プラットフォームは、モジュール式倒立顕微鏡 DMi8 向けのソリューションです。 ルーチンワークからライブセルイメーイメージングまで、これ一台で対応可能です。 シャーレ内で単一細胞の変化を精密に観察したい、複数の分析手法でスクリーニングしたい、単一分子の解像度を取得したい、または複雑なプロセスの中での細胞のふるまいを紐解きたい時にも、DMi8 S システムなら、より鮮明に、より早く、核心にたどりつくことが出来ます。
高度な広視野観察に役立つ DMi8 S
単一分子の発見や分析、または病気の治療に役立つブレークスルーが起きる時にも、科学的な発見は、データの意味を紐解き、その核心に触れるところから、はじまります。DMi8 S は先進的な広視野観察を実現する完璧なソリューションです。
DMi8 S は、DMi8 顕微鏡の柔軟性を拡張するためのプラットフォームです。革新的な高速操作、インフィニティ TIRF(全反射照明蛍光)、さらに最新のライブセルイメージングを可能にする、これまでに無いソフトウェア機能を追加することができます。
より広く – これまでの 10,000 倍の視野が得られる
試料の全体像を把握することができれば、いくつもの画像を一つ一つ確認する必要がありません。 ライカのソフトウェアモジュール、LAS X Navigator を使えば、GPS で地図上の目的地を探すような感覚で、特定の細胞を、見失うことなく追跡できます。
試料のオーバービューをすばやく作成し、瞬時に重要なディテールを識別。 スライドやシャーレ、ウェルプレート型の画像テンプレートから、適切なものを選択するだけで、高解像度画像を取得するための設定は完了です。
答えを見つけ出す
実験内容に関わらず、DMi8 S プラットフォームのすべてのアプリケーションで、LAS X Navigator をお使いいただけます。
- ライブオーバービューを作成することができます。
- 現在位置付近を観察するためのスパイラルスキャンを作成することができます。
- 位置関係がすぐにわかるよう、試料キャリアのテンプレートに当てはめて画像を表示することができます。
- どんな倍率、カメラ、検出器、コントラスト法でも、一つのワークスペースで対応することができます。
- 高解像度スキャンや、マルチウェルプロジェクト用の領域やポジションを定義する際、数の上限はありません。
- 試料上で、すばやくズームイン/ズームアウトすることができます。
- ステージ上のどこへでもワンクリックで移動することができます。
より早く – これまでの 5 倍の速さで作業ができる
LAS X Synapse advanced シーケンサーに搭載された DMi8 S のイメージングソリューションは、システム間のボトルネックを解消し、きわめて高速なイメージングを実現しました。 リアルタイムコントローラーが、すべてのハードウェア、カメラ、および周辺機器と直接連携しているので、システム全体を瞬時にコントロールすることが可能に。
ハイスピードフィルターホイールとマルチポジションステージを連携させると、他に類を見ない高速のフィルターホイールを、精度の高いステージコントロールと共に使用できます。
タイムラプス観察が最大で 5 倍も早くなるということは、より多くのディテールを取り込むことができるということです。もちろん、時間の節約にもなります。 どんな装置を使用しても大丈夫。システムはいつでも可能な限りの最高速度で作動します。
正確なコントロール
特殊なライブセルアプリケーション用に、サードパーティ製の装置を追加した場合でも、フルオート&ハイスピードでコントロールすることができます。細い時間調整も可能です。
DMi8 S プラットフォームは、LAS X Synapse advanced シーケンサーに搭載されており、サードパーティ製の装置から与えられた外部刺激に対する組織の反応を分析する際には、接続デバイスの信号を自由に設定し、すばやく画像シーケンスを作成します。
画像取得とは独立したデジタル、アナログの両方の信号をコントロールして、タイミングが正確で、再現性の高いトリガシグナルをセットアップすることができます。
隠されたものを見る - 1回の実験で活性化、切除、漂白が可能
DMi8 SプラットフォームにInfinity TIRF を追加することで、システムの汎用性を最大限に高めることができます。スーパーレゾリューション、TIRF、そして複数のフォトマニピュレーションを、最大5台のレーザーを使って1回のタイムラプス実験で行うことができます。
オプトジェネティクスやフォトスイッチのような高感度な光アプリケーションを、FRAPやアブレーションのような負荷の高いタスクと同時に実行することができます。完全に自動化された超解像可能なInfinity TIRFを使用して、さらに技術を組み合わせて膜ダイナミクスを解析することができます。
DMi8 S は、さまざまな用途に対応したユーザーフレンドリーなシステムです。超解像、フォト・マニピュレーション、オプトジェネティクス技術で、細胞内の分子機構を探求する生体医学研究をサポートします。
特徴
DMi8 顕微鏡
手動・電動どちらにも構成可能な DMi8 顕微鏡なら、研究内容やご予算に合わせて、理想的なイメージングシステムを構築することができます。
柔軟に設計されているから、生細胞観察の DIC(微分干渉コントラスト)やインテリジェント・オートメーションシステムなど、さまざまなオプションを追加することも可能です。 タイムラプスには、卓越したフォーカスコントロール(アダプティブフォーカスコントロールとクローズドループフォーカス)が役立ちます。
DMi8 - Flexibility in mind
The Leica DMi8 is built with flexibility in mind.
With up to two Infinity Ports providing access points for addition of fluorescent devices, the microscope is easily adaptable for everything from simple fluorescent imaging to sophisticated super resolution applications.
This novel design facilitates the integration of additional fluorescence light sources and laser systems for advanced applications like
- FRAP
- photo-switching
- ablation
- optogenetics
DMi8 – 広視野イメージングのモジュラリティ
DMi8 S は、モジュール式リサーチ用顕微鏡 DMi8 の拡張プラットフォームです。 手動、電動どちらのコンポーネントとも組み合わせが可能で、研究内容やご予算に合わせて、理想的なイメージングシステムを構築することができます。 システムの調整やアップグレードが可能なので、研究に必要な機能が変わった場合でも柔軟に対応可能です。
DMi8 顕微鏡には、最大で 2 個のインフィニティポート を取り付けられるようになっていて、インフィニティスキャナーや、インフィニティ TIRF(全反射照明蛍光)といった最新の蛍光テクノロジーを追加するための、蛍光光路へのダイレクトアクセスを確保することができます。
あなたの DMi8 を、最新の DMi8 S プラットフォームにアップグレードする方法については、弊社までお気軽にお問い合わせください。
ライカ アダプティブフォーカスコントロール
LED 光がライカ アダプティブフォーカスコントロール(AFC)に割り当てられ、リアルタイムに、自動で焦点を維持してくれます。操作はたったのワンクリック。
時間を節約できることはもちろん、タイムラプスイメージへの条件変化に影響されることもありません。
ライカ DMi8 フォーカスドライブ
DMi8 システムは、再ポジショニング精度 20 nm のクローズドループフォーカスを装備しています。
マルチポイントタイムラプスでは、焦点移動距離が 12 mm に延長されたクローズドループフォーカスを使用すると、優れた再現性を発揮します。
sCMOS カメラに最適
すべての DMi8 は、全カメラポートに 19mm 実視野(FOV)が標準装備されています。
システムはあらゆるコントラスト法を使用して構築可能です。TIRF(全反射照明蛍光)のような先進的な手法を追加して、 sCMOS カメラのような最新のイメージングテクノロジーを光学品質を犠牲にすることなく使用できます。
より多くの情報を画像にとらえる
最大 25 mm FOV の接眼レンズを使用して、鮮明な画像を確認することができます。
インテリジェント・オートメーション
コントラト法を変更すると、照明設定や同焦点、明るさ、絞り位置を、顕微鏡が自動的に調整してくれます。
LASX Synapse リアルタイムコントローラーなら、さらに進化したインテリジェント・オートメーション機能をご体験いただけます。 最新のカメラテクノロジーのと、サードパーティ製コンポーネントを連携させ、一般的な実験では、これまでよりも最大 5 倍もの早さで処理を行なうことが可能に。
各コンポーネントが連動し、高速で動作します。
カスタマイズ
アクセサリーを追加したい場合には、インフィニティポートコネクター(光学機械の設計資料がございます)を使って、光路をカスタマイズできます。
Thorlabs Cage System、Linos Microbench や、Nanobench などの機器は、インフィニティポートコネクターに接続するだけで、直接ライカ DMi8 に取り付け可能です。
蛍光イメージング
DMi8 には多くの革新的な蛍光技術が採用されています。
外部蛍光フィルターホイールが高速イメージングを実現、また、特許技術の蛍光強度マネージャー(FIM)は、高速かつ精密な蛍光イメージングを可能にします。
標準的なアプリケーションには、自動 RFID 識別機能を備えた、取付けの簡単なフィルターキューブを使用することができます。
LAS X Software
Leica Application Suite X (LAS X) is the one software platform for all Leica microscopes: It integrates confocal, widefield, stereo, super-resolution, and light-sheet instruments from Leica Microsystems.
- Users spend more time researching
- Imaging tasks become intuitive
From basic documentation to advanced life science research – LAS X directly navigates you to brilliant imaging!
More about LAS X Microscope Software for Life Sciences
高速画像取得の飛躍的な進歩
高速リニアモーターステージは、かつてない速度で絶対的な位置精度を提供します(例;40倍対物レンズ使用、毎秒10回の位置再現性)。 バイブレーションセンサーは、取得中にステージが完全に静止しているかを確認します。 最終結果は、最高速での取得時でさえパーフェクトな瞬間をとらえ、鋭利な刃物のようにシャープな画像です。 この劇的な速度と精度の向上は、画像取得とステージ移動の最適な同期によるものです。
Quantum Stageによって以下が可能となります:
- 絶対精度(< ± 1 µm)での高速ポジショニング
- 高精度にスライドポジションを追跡しながら手動によるステージの移動が常時可能