Visoria P 偏光顕微鏡
ルーチンの顕微鏡作業も、効率性と快適性の向上を実感いただけます。Visoria P 偏光顕微鏡は、偏光を利用してプラスチックや樹脂、岩石など地質試料の光学特性を観察できます。
コード化された機能、最適化された照明設定などの機能により、ワークフローを効率化します。顕微鏡の人間工学に基づいた設計により、より快適に、身体負担を最小限に抑えることができます。
Visoria P
偏光顕微鏡
Visoria P 偏光顕微鏡は、鉱物、岩石、石炭、プラスチック、ポリマー、液晶、ガラス、コンクリートなどの複屈折(光学異方性)材料の観察に最適です。
最適化された照明設定で時間を節約
Visoria P を使えば、顕微鏡観察により集中し、多くの時間を割くことができます。
ライトマネージャー機能により、顕微鏡の倍率や観察方法を変更したとき、都度手動で明るさを調整する必要がありません。倍率の読み取り機能(コード化)により、照明設定が自動的に行われます。
顕微鏡を簡単に操作
Visoria P は直感的な操作で、ルーチンの検査操作を迅速かつ確実に実行できます。
- カラーマーキングで対物レンズの色とカラーを一致させることで、使用する対物レンズに適した絞り設定を調整できます。
- 内蔵のフォーカスストップ機構で、対物レンズと試料の衝突によるダメージから保護します。
- 高い倍率でより精密にフォーカスをあわせられるように、粗動、粗微動、微動の3つのギアを備えたフォーカスシステムを提供しています。


透過光コンデンサー(左)と落射光(右)の絞りの目盛りには、対物レンズのカラーコードに一致する色のマーキングが施されています。
コノスコープで材料の光学特性を測定
コノスコープは、異方性材料の光学特性を評価するのに役立ちます。
3つのコノスコピーモジュールから選択できます
- ベルトランレンズキューブ
- ベルトランレンズモジュール (A/Bモジュール)
- 高度なコノスコピーモジュール。


カルサイト(方解石)のコノスコープ像。左: 円偏光で取得。円偏光を当てることで、光軸の位置を明確に特定することができます。右: 直線偏光。カルサイト(方解石)の断面は、光軸に対して垂直です。
石炭とアスベスト分析のための特殊対物レンズ
Visoria Pは、特殊な油浸対物レンズを使用して、異なる石炭成分(マセラル)を区別できます。
サンプル中のアスベストの有無を判定するには、通常、分散染色法が用いられます。この分析には、分散染色の対物レンズが有効です。


左: 平行二コルを用いて観察した繊維状緑閃石。右: 同じ緑閃石のサンプルをクロス二コルで観察。緑閃石の繊維が複屈折により顕著な色を示し、ガラス繊維(複屈折なし)と、区別することができます。
Enersightソフトウェアを採用
偏光顕微鏡 Visoria P と Enersight ソフトウェアを組み合わせて、ワークフローを簡素化できます。直感的なインターフェースで、シームレスに比較、測定、共有を行うことができます。
主な特徴
- マニュアルステージを使用して、XY画像連結が簡単にでき、高解像でより広い視野を取得できます。
- 焦点合成機能で厚みのあるサンプルも、ピントがあった画像を取得します。
- 「クイック輝度」機能を使用して、最適な照明とカメラ設定で画像を取得できます。
- 照明ムラによる濃淡を自動補正して画像を最適化します。
- 明視野や偏光など、各種観察法を重ね合わせした画像を撮影でき、より詳細な情報を得ることができます。