Visoria P

偏光顕微鏡

Visoria P 偏光顕微鏡は、鉱物、岩石、石炭、プラスチック、ポリマー、液晶、ガラス、コンクリートなどの複屈折(光学異方性)材料の観察に最適です。

Visoria P偏光顕微鏡

最適化された照明設定で時間を節約

Visoria P を使えば、顕微鏡観察により集中し、多くの時間を割くことができます。 

ライトマネージャー機能により、顕微鏡の倍率や観察方法を変更したとき、都度手動で明るさを調整する必要がありません。倍率の読み取り機能(コード化)により、照明設定が自動的に行われます。

倍率変更時など、顕微鏡側の照明条件を変更せず、最適な照明でサンプルを観察できます。

画像撮影、イメージングを簡易化

画像を見ながら、ボタンをワンタッチするだけで素早くサンプルの情報を取得できます。Visoria P 顕微鏡は、顕微鏡本体のボタンを押すだけでデジタル画像が保存できます。

画像を保存すると、選択されているシステム設定が自動的に画像のメタデータとともに保存されます。

対物レンズ情報を読み取り、正しいスケール情報が画像に追加されます。対物レンズごとに設定する必要がなく、作業効率が向上し、貴重な時間を節約できます。

顕微鏡スタンドのボタンから片手で画像を撮影でき、時間短縮につながります。
顕微鏡スタンドのボタンから片手で画像を撮影でき、時間短縮につながります。

顕微鏡を簡単に操作

Visoria P は直感的な操作で、ルーチンの検査操作を迅速かつ確実に実行できます。

  • カラーマーキングで対物レンズの色とカラーを一致させることで、使用する対物レンズに適した絞り設定を調整できます。
  • 内蔵のフォーカスストップ機構で、対物レンズと試料の衝突によるダメージから保護します。
  • 高い倍率でより精密にフォーカスをあわせられるように、粗動、粗微動、微動の3つのギアを備えたフォーカスシステムを提供しています。
絞りの目盛り 落射光

透過光コンデンサー(左)と落射光(右)の絞りの目盛りには、対物レンズのカラーコードに一致する色のマーキングが施されています。

デジタルマイクロスコープ化で接眼レンズなしのモデルにも可能

接眼レンズなしの Visoria P デジタル偏光顕微鏡は、多くの利点があります。

  • タブレット上のライブ画像を見ながら、快適な姿勢で作業できます。
  • 観察と文書化をデジタル化することで、チーム内で画像を見ながら、ディスカッションしたり、より深い洞察を得ることができます。
  • パソコンを置くスペースが不要になります。
偏光顕微鏡 Visoria P 操作風景。
偏光顕微鏡 Visoria P 操作風景。

作業を快適に

Visoria Pは、長時間の顕微鏡作業も正しい姿勢を維持でき、首や背中の負担を軽減します。

フォーカス調整用のノブは、左右対称の位置にあり、肩や背骨を適切な位置に保つことができ、手が疲れません。

快適な姿勢を維持しながら、Visoria Pを操作できます。
快適な姿勢を維持しながら、Visoria Pを操作できます。

人間工学を意識した、エルゴアクセサリーで顕微鏡をカスタマイズ

Visoria Pは人間工学を意識したデザインで、正しい姿勢を保つことができます。ニーズに合わせて、多種多様なアクセサリーをご用意しています。

  • エルゴノミック・モジュール: 鏡筒の下にErgoModulesを挿入し、接眼レンズの高さを調整して、快適な座位姿勢を確保できます。
  • 高さ調整: オプションのエルゴリフトを使用することで、顕微鏡の高さを簡単に調整することができます。
オプションのErgoModuleを使うことで、眼と顕微鏡の接眼レンズの距離を近づけることができます。
オプションのErgoModuleを使うことで、眼と顕微鏡の接眼レンズの距離を近づけることができます。

コノスコープで材料の光学特性を測定

コノスコープは、異方性材料の光学特性を評価するのに役立ちます。

3つのコノスコピーモジュールから選択できます

  • ベルトランレンズキューブ
  • ベルトランレンズモジュール (A/Bモジュール)
  • 高度なコノスコピーモジュール。
円偏光で取得 直線偏光で取得

カルサイト(方解石)のコノスコープ像。左: 円偏光で取得。円偏光を当てることで、光軸の位置を明確に特定することができます。右: 直線偏光。カルサイト(方解石)の断面は、光軸に対して垂直です。

石炭とアスベスト分析のための特殊対物レンズ

Visoria Pは、特殊な油浸対物レンズを使用して、異なる石炭成分(マセラル)を区別できます。

サンプル中のアスベストの有無を判定するには、通常、分散染色法が用いられます。この分析には、分散染色の対物レンズが有効です。

平行二コル観察 クロス二コル観察

左: 平行二コルを用いて観察した繊維状緑閃石。右: 同じ緑閃石のサンプルをクロス二コルで観察。緑閃石の繊維が複屈折により顕著な色を示し、ガラス繊維(複屈折なし)と、区別することができます。

Enersightソフトウェアを採用

偏光顕微鏡 Visoria P と Enersight ソフトウェアを組み合わせて、ワークフローを簡素化できます。直感的なインターフェースで、シームレスに比較、測定、共有を行うことができます。

主な特徴

  • マニュアルステージを使用して、XY画像連結が簡単にでき、高解像でより広い視野を取得できます。
  • 焦点合成機能で厚みのあるサンプルも、ピントがあった画像を取得します。
  • 「クイック輝度」機能を使用して、最適な照明とカメラ設定で画像を取得できます。
  • 照明ムラによる濃淡を自動補正して画像を最適化します。
  • 明視野や偏光など、各種観察法を重ね合わせした画像を撮影でき、より詳細な情報を得ることができます。
EnersightのXY画像連結機能を使用すると、より広い範囲を高解像度で観察できます。
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