THUNDER Imager EM Cryo CLEM クライオ蛍光顕微鏡
THUNDER EM Cryo CLEMは、THUNDERイメージャーのオプトデジタル技術を搭載したクライオ蛍光顕微鏡です。 これは、細胞構造生物学に関する実験の成功のカギとなる画像データと安全なクライオ条件を提供します。 THUNDERの技術による高精細で蛍光ボケの無い画像から関心領域の細胞構造を正確に特定し、ユーザーの電子顕微鏡へシームレスに試料を移送します。
EM Cryo CLEM は、私達のクライオワークフローの鍵を握る要素の一つです。 これなしでは考えられません。
THUNDERを通してより鮮明に関心領域を特定・画像化する
細胞構造を最適に可視化するために、THUNDER EM Cryo CLEMは、ライカのTHUNDERテクノロジーと高分解能クライオ対物レンズを組み合わせました。 その結果、鮮明でボケの無い画像が得られます。
THUNDERは、WideField観察で発生する焦点面外からのボケを除去するため、ライカ独自の革新的なオプトデジタル技術「Computational Clearing」を採用しています。 THUNDER EM Cryo CLEMは、50倍(NA 0.9)のクライオ専用対物レンズを含みます。 一般的にクライオ観察で使用される長作動距離の対物レンズとは異なり、この対物レンズは ガラス状に凍結した試料の高分解能イメージング専用に設計されています。 WideField顕微鏡の高速性と使いやすさはそのままに、細胞構造をより高精細に識別・可視化することができます。
画像: 金製のQuantifoil R2/2コーティングG200F1ファインダーグリッド上で単層培養したHeLa細胞。
細胞へGFP-TGN46(トランスゴルジネットワーク)および mCherry-Lifeact(Fアクチン)をトランスフェクションした。 核はHoechst 33342にて染色。 試料提供:Lucy Collinson、The Francis Crick Institute、ロンドン(英国)


シンプルで再現性のあるワークフロー
関心領域を電子顕微鏡ですばやく見つける必要がある場合、その領域に簡単にマーカーを付け、試料の転送時に座標もエクスポートできます。 直感的なソフトウェアにより、電子顕微鏡解析をサポートするデータを簡単かつ迅速に取得できます。 THUNDERで画像を後処理することで高分解能でボケの無い画像が得られます。
利点:
- 簡単で正確なターゲティングと画像取得 - ソフトウェアがイメージングワークフロー全体にわたって1つずつガイドします。
- 手間いらずのイメージング - 関心領域にマークを付けるだけで、ソフトウェアが自動的にキャプチャしモザイク画像をつなぎ合わせます。
- 高精細でボケの無い画像を生み出すTHUNDERによる後処理
- 迅速で再現性のある結果 - 設定条件を保存し、すべてを読み出すことができます。
クライオ蛍光顕微鏡を使用した座標の転送により位置合わせが容易
THUNDER EM Cryo CLEMの統合ソフトウェアは、イメージングワークフローをガイドするだけでなく、ワンクリックで画像とターゲット座標をエクスポートします。 細胞の関心領域をお好みの電子顕微鏡で再位置合わせし、直ちに試料の微細構造の観察を始められます。
Thermo Fisher Scientific社 MAPS EMでの作業を選択した場合は、ライカと共同で開発したクライオ電子線トモグラフィのワークフローを利用できます。 このワークフローによって、Leica EM GP2によるガラス化凍結からThermo Scientific社 Krios ™ G3i cryo TEMによる3D画像再構築までを完全に統合します。
インタラクティブイメージ: 細胞の選択と座標取得。 選択的にマーキングしたEMグリッド上の細胞の蛍光画像。 同じ細胞をThermo Scientific社 Aquilos上で可視化、座標マーカーを使用して再配置。


クライオ条件の維持
独自のカートリッジシステムとクローズドクライオステージにより、安全・迅速な試料の取扱いを可能にします。 EM Cryo CLEM は、試料を最適なクライオ条件下に置き、実験全体にわたって、長期にわたる画像取得時においてもコンタミのない状態を維持します。
動作方法
独自のカートリッジシステム(1)により、安全・迅速な試料の取扱いを可能にします。 プレス&クリップ機構により、試料処理能力が向上し、グリッドをクライオステージに迅速にセットすることができます。
シャトルドッキング ステーション(2)は、常に適切な温度に保つことで凍結試料を保護します。
連動した対物レンズフードを備えたクライオステージ(3)は、常時陽圧下に置くことで試料への空気由来のコンタミを防ぎます。
ワークフローを生物学的な研究課題に基づき選択
THUNDER EM Cryo CLEMは、顕微鏡システムは、フレキシブルで多目的に使用できるソリューションで、様々な電子顕微鏡用ワークフローに組み入れることができます。
研究課題に応じて最適なワークフローを選択し、生物学実験により的確な答えを見い出すことができます。 生物学実験の為のワークフローソリューションの詳細については、当社のワークフローに関する資料をダウンロードしてください。

Cryo CLEMワークフロー
組織サンプルを準備する場合は、Cryo CLEMワークフローの中間段階としてTHUNDER Imager EM Cryo CLEMを追加してください。
目的の領域を容易に特定でき、試料内の特定の位置にラメラを作成することができます。
Cryo On-Grid Lamella ワークフロー (a)
タンパク質の構造をネイティブな環境で解析して信頼性の高い結果を得るには、サーモフィッシャー社のクライオFIB SEMと完全に統合されたワークフローを使用してください。
THUNDER Imager EM Cryo CLEMで解析に最適な細胞を選び、Thermo Scientific Aquilosに座標を移してすぐに取り出せます。Aquilosは厚みの制限を克服し、薄い氷床を作り、それをTEMで検査することができます。

Cryo On-Grid Lamellaワークフロー(b)
THUNDER Imager EM Cryo CLEMは、あらゆるFIB-SEMワークフローに組み込むことが可能です。
当社の製品はシームレスに接続することができ、全工程を通じて安全にサンプルを転送することができます。

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